Jajahon
ビジネス・キャリア

値下げ地獄から抜け出し、売上と利益を同時に伸ばす

価格設定に悩む個人事業主や小規模ビジネスオーナーが、自信を持って値段をつけられるようになります。

  • 今日で値下げ地獄を卒業できる
  • 根拠ある価格に自信が持てる
  • 売上と利益を同時に伸ばせる

試し読み

値札を書き換える前に、あなたが本当に見直すべきもの 先月、ある個人事業主の話を聞いた。手作りのアクセサリーをオンラインで販売している。材料費は千二百円、制作に三時間、送料と梱包で三百円。彼女は電卓を叩いて、こう呟いた。「千二百円の材料に、時給を千円で足して……千五百円でいいよね」。私は思わず聞き返した。その三時間は、あなたが磨いてきた技術の三時間ではないのか、と。 あなたも、同じ計算をしたことがあるのではないだろうか。原価に利益を少し乗せる。競合の値札を眺めて、少しだけ安く設定する。そして月末、売上は悪くないのに手元にお金が残らない。これは努力不足の話ではない。価格の決め方そのものが、静かに利益を削っているのだ。 なぜ原価積み上げ思考は、これほど自然に見えて、これほど危険なのか 原価積み上げの最大の問題は、あなたの価格が「あなたの都合」で決まることだ。材料費、作業時間、諸経費。どれもあなたの側の数字であり、顧客の側の数字ではない。顧客が払っているのは、あなたのコストへの補填ではない。手にしたときの満足、贈った相手の笑顔、使うたびに感じる特別感。つまり価値に対して払っている。 ここで決定的な非対称が生まれる。あなたのコストには上限があるが、顧客が感じる価値には上限がない。原価積み上げは、その天井のない価値を、あなたの経費という低い天井に無理やり押し込める作業なのだ。 さらに悪いことに、この方式は「安くしないと売れない」という前提を無意識に埋め込む。

目次

この本をシェア

新しい本の更新情報を受け取る

新刊が追加されたらメールでお知らせします。スパムはありません。

← Jajahon ご意見・ご感想
ご意見をお聞かせください

不具合の報告や改善提案など、お気軽にどうぞ。